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収入が爆増したのに、思ったほど幸福になれなかった件
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以前も触れたが、
ノーベル経済学賞を受賞した行動心理学者のダニエル・カーネマン
アメリカで最も幸福度の高い年収は「7万5,000ドル」。
この金額を境に、幸福度は横ばいになるという。
7万5,000ドルといえば、日本円で約950万円。
物価上昇なども加味したら、ざっと1,000万円ほどか。
日本よりずっとイケイケで「拝金主義的」な雰囲気が強いアメリカ
年収1,000万円を超えたら、3,000万円になろうが、5,
私の実体験でもそれはうなづける。
保険業界に飛び込んで3年目で年収は4,000万円を突破した。
私の前職時代の年収は750万円ほどだったから、それはまさに「
もちろん当初は、有頂天だった。
値札を見ないで買い物するのは当たり前。
いわゆる小遣いは青天井状態だったからね。
しかし、私はお酒が飲めないし、ゴルフなどの「大人の遊び」もし
あまりお金を使う機会がない。
そこで、「ミシュランガイド」に載っているようなレストランに、
毎日ランチに通うことにしたのだ。
高級店揃いだから、ランチで4,000円-5,000円くらいす
(「味音痴」からの脱出を目指して、味の感想をメモしたりしてい
ところが、だ。
10日ほどそれを続けただろうか。
ある日、ふと気づいてしまったのだ。
それが「全然楽しくない」ということに(笑)
高級店だから、それは美味しいのだろうけど、
私にはそれまで通っていたような大衆店と、
値段ほどの違いがあるとはどうしても思えなかった。
それなのに馬鹿馬鹿しいほどのお金を払っているのがアホらしくな
やめてしまったという次第。
え?それは私が味音痴だからだろうって?
はい、その通り(笑)
一言も反論できない。
何が言いたいかというと、
収入が増えることによる幸福度のアップは期待したほどではなかっ
これがその象徴的な体験だったのでよく覚えているのだ。
お金があることは、苦痛を和らげるのには役に立つ。
例えば、海外旅行の際、長距離のフライト時。
私のような巨体だと、エコノミー席で身を捩りながら耐え続けるの
3倍くらいのお金を払ってビジネスクラスにすることでその苦痛は
だけど、幸福の「上乗せ効果」は思ったほどない。
あっても一時的なもので、すぐに慣れてしまい、幸せ感も薄れてし
ここで困った問題が起こる。
私が保険業界に飛び込んだ動機は、
母子家庭の時代の強烈な貧乏体験から発している。
そこから「這い上がりたい」「二度と経験したくない」というのが
だから、ハイプレッシャーな営業活動にも耐えられた。
で、それがある程度満たされてしまうと、
キツい仕事に立ち向かおうとするモチベーションがなくなってしま
実に困るのだ。
あなたはどうだろう?
自分の中の行動へのモチベーションが消失してしまう、
そんな経験はないだろうか?
ただ、苦しみながらも、結局はそれを乗り越えることができた。