《1万倍大坪》【重要】年収が増えても思ったほど幸せになれないのはなぜなのか?

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年収が増えても思ったほど幸せになれないのはなぜか

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前回のメルマガでは、心理学者のティム・カッサーとリチャード・ライアンの共同研究、

「外的な目標を持つ人は、内的な目標を持つ人に比べて、常に未達成への不安を抱えており、その達成度にかかわらず、幸福度が低い

という研究結果を紹介した。

外的な目標とは「年収」「出世」などだ。

では、幸福度でいえばいったいいくらの年収が「適正値」なのだろうか。

ノーベル経済学賞を受賞した行動心理学者のダニエル・カーネマンの有名な大規模調査によれば、

アメリカで最も幸福度の高い年収は「75,000ドル」。

この金額を境に、幸福度は横ばいになるという。

75,000ドルといえば、日本円で約950円。

物価上昇なども加味したら、ざっと1,000円ほどか。

日本よりずっとイケイケで「拝金主義的」な雰囲気が強いアメリカ社会ですら、

年収1,000円を超えたら、3,000円になろうが、5,000円になろうが幸福度はあまり変わらないとは驚きではないか。

いや、逆に年収と幸福度が逆相関にある、

つまり、年収が増えれば増えるほど不幸になる、という研究結果もある。

なんと日本での研究だ。

大阪大学社会経済研究所の調査によると、

年収500円までは「収入が増えるほど幸福度が上がる」。

しかし、そこから900円までは「幸福度は横ばい」。

そしてなんと、年収1,500円を超えると「金額が上がるにつれて幸福度は少しずつ下がっていく(!)」のだ。

年収1,500円というと、MDRTの平会員(収入基準で1,228円)とCOT(同3,683円)の間くらい。

MDRTの会員資格を達成すれば、次は「COT」を目指すだろうし、

で、それを達成したら「TOT」(同7,336円以上)目指すのは自然だと思うが、

それにつれて幸福度が下がっていくなんてショックではないか。

にわかには信じられない話かもしれないが、しかし、私自身のことを考えてみたら、

確かに、最初の3年間は、仕事を頑張れば頑張るほど比例して収入がぐんぐん増えていくのが楽しかった。

(何しろ最初の年収が低すぎたからなあ(爆))

活動範囲や経験の幅も広がり、ワクワクした。

が、年収5,000円あたりから、ちょっとビミョー。

年収2,000円台の頃の幸福度の2になったかというと、主観的には全然そんなことはない。

逆に苦痛も増えてきた。

その一つが、税金だ。

みるみる、とんでもない数字になってくるのだな、これが。

特に住民税。

天引きされる所得税と違って、住民税は都度自分で納めなければならない。

だから余計苦痛だった。

第三者から見れば、支払う税金以上の収入が入ってくるわけだからOKじゃないかと思うかもだが、

当事者にとっては、感情レベルで、ちょっと違うんだよなあ。

頑張れば頑張るほど税金が増える、この不条理にはついに私は慣れることができなかった。

というわけで、年収が増えたことによる幸福度のアップはあったと思うが、

その一方で増えたモヤモヤを差し引けば、まあトントンか、というのが私の率直な感想だ。

頑張って年収を上げても幸福度は上がらないとは、希望のない結論かもしれない。

が、安心して欲しい。

いかにすれば幸福になれるか、それについても科学は答えを出してくれているのだ。

詳しくは次回!

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