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ものごとはうまくいかない方が普通なのだ。
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世の中は成功者の話で溢れかえっている。
「こうしたらうまくいった」とか「こうしたら成功した」
みたいな話ばかりなので、
なんだか自分以外のみんなはすんなり成功して、
楽しい人生を送っているような気がするよね。
自分だけがちっともうまくいかず、苦しい人生を送っていて、
「なんて自分はダメなんだろう」とすら思うかもしれない。
しかし、ダイジョーブ、安心して欲しい。
新しい試みの99%はうまくいかない。
これはあなただけでなく誰にでもそうなのだ。
ほとんどの人は、
うまくいったことのみを喧伝しているから、
失敗のプロセスが見えないに過ぎない。
成功率はあなたとそんなに変わらないのだ。
以前、こんなことがあった。
平日にこなしきれない事務仕事があり、支社に休日出勤していた時
というか、御多分に洩れずその頃の私は成績不振に喘いでおり、
最悪の心理状態で週末に自宅にいるより、
会社にいた方が気持ちが楽だったというのが正直なところだった。
当時私のいた支社は、とても優秀で、AC生産性は全社の中でも1
そのスター揃いの支社でも一番のスター級の先輩が、たまたま来て
土曜日とあって、支社はがらんとしている。
私と彼の二人きりだった。
先輩は自席でひたすら電話をかけ続けていた。
「何してるのかな」
気になってそれとなく横目で観察していたのだけど、
どうやら、TELアポ、
それもリストか何かへ無差別にTELアポしているようだった。
電話営業の中でも一番きついやつだ。
スター先輩のTELアポってどんななんだろうと、事務作業に没頭
興味津々で観察していた。
どうやら先輩は次から次に断られている感じだった。
それもとりつく島もなくガチャ切りされているようだ。
どれほどガチャ切りが続いたろうか、やがて私の視線に気づくと、
先輩は、
「いやあ、これをやるとツキが回ってくるんだよね」
と、照れ臭そうに言った。
そうなのだ。
スター級の先輩といえども、
凡人と比べて成功率が高いわけではないのだ。
ただ失敗の場面が外から見えにくいだけなのだ。
それを知って、スーッと気分が楽になったのを昨日のことのように
それ以来、私は保険会社を卒業して、
代理店の支社を立ち上げ、
出版し、
いくつも会社を興すなどいろんなことをやったが、
やっぱり最初は大抵のことがうまくいかず、失敗の山。
で、ある時ぽろりとうまくいく、どれもそんなパターンだった。
保険の営業の時とお・な・じ、だ!
だから安心してくれ。
苦しいのは君だけじゃないのだ(笑)
山ほどの失敗の中で、
うまくいく方法を求めてもがきながら、
それを見つけるまでの喜びを私と一緒に楽しもうじゃないの。
それでは!